当院の治療の考え
白石歯科医院ではカウンセリングに力を入れておられますよね。

当院では「医療は人を見ること 心のケアも大切にする歯科医院」であるというポリシーを元に、開業時から当院に来院される患者さんに、恐怖心についてのアンケートをとらせていただき、患者さんにあった治療を提供するため、治療前にカウンセリングをさせていただいております。
当院に来院される患者さんは、普通の歯医者さんが治療できない患者さんが一日何人も来られます。治したい気持ちはあるのに、過去に歯医者でのトラウマの影響、歯医者に恐怖心がある、痛いから嫌などの様々な理由があります。
多くの歯科医院ではお口しか見ていないので、患者さんの人となりを一切見ずに、「どこが痛いんですか」「何が悪いんですか」のみの確認で治療をします。
それでは、一回痛いところだけを治して行かなくなったり、神経だけ取って痛くないから行かなくなったりします。
また、「なんで来たの?」「できなかったから帰ってください」と嫌な思いをしたり、お子様の場合であれば、「治療が受けられるようになったら来てください」と言われる先生も多いですよね。
だから、お子様の母親から「泣いてわめくんですけど、いいんですか?」という問い合わせがよくあるんですね。
当院ではカウンセリングを行った上で、お子様をあやしながら、ビデオをみせたり話したり、信頼関係を築き治療に入ります。
医療とは信頼関係だけの問題です。
いくらいい治療ができても信頼関係がないと治療は駄目なんです。
当然、技術がしっかりした治療を目指していますが、それが患者さんが納得いかなければ、それは決していい治療ではないんです。
ただ怖くないからやっても、うまく治療が進まなかったら不審感を持たれます。
そのため、信頼関係・技術ともに必要になってくるんですね。
当院では、患者さんと信頼関係を築くため、事前にカウンセリングをさせていただき、患者さんの不安・疑問を払拭しながら治療に取り掛かります。
カウンセリングを取り入れるきっかけは?

歯科とは一切関係ないのですが、元麻酔科医で、昔からカウンセリングをよくやっていたんですね。
手術前に患者さんは不安を持っていますから、外科の先生から手術内容は教えてもらえるが、内面的な不安とかは聞けないわけですね。
そこで手術前に麻酔科医が問診したり、体の調子を見たりするわけです。その時に初めてお会いしカウンセリングをするわけですが、主治医からの確認ではない分、患者さんが気軽に正直な言葉を発すことが多いんですね。
いくら手術して患者さんが完治したとしてもカウンセリングができていないと、後々メンタル的なところで問題になることも多々あるんですね。手術したくないとかは何人も聞いた事があります。
医療とは別の分野で患者さんが不安・問題を抱えてるわけです。
ましては歯科の場合はそういうものにノータッチです。
その為、メンタル(心のケア)を重要視した視点で歯科治療を提供できるようにしたいと思った次第なんですね。
そこまでカウンセリングに力を入れている歯科は少ないのでは?

カウンセリングだけで治療せずに帰られる方もおられます。
当然、私が話したり、決まったスタッフが話を聞いてあげたりします。普通だったら10分で終わる治療に2時間かけたり、歯みがきだけで帰ったり。泣きながら治療を受ける人や、治療が終わった後、安心して泣かれる患者さん、初めてこういう歯医者さんに巡り合えたと仰っていただくこともあります。
ようするに話を聞いてくれる歯医者さんというものがないわけですね。
歯科の場合、ほっといてもいいけど、食べられない、痛いとか様々な問題点があるので一応治療はうけます。
ただ、根本的な治療になってない方は沢山おられるんですね。
そういった方(過去のトラウマ等、歯科が苦手な方)は申し訳ないですが、普通の一般歯科で受け入れることはまず無理なんですね。 普通の一般歯科とか行くと次は大きい病院、大学病院とかに行くわけですね。
ですがそういった大学病院でも、結局は一緒なんですね。 特に大学病院などは一番下の全く経験がない先生が見ますから、そこでいろんなことを言われますし、上から目線で言われます。
それでどうしても行くところがない。どうしたらいいか分からなくなった方が、口コミ、WEBサイト等を通じ、1日に何人も当院に来院されています。
カウンセリングの手段は?
手段的にカウンセリングもしますけど、笑気ガスを使ったり、鎮静剤なども使ったりします。
そういう事(笑気ガス・鎮静剤の利用)をやるからうちに行きなさいと紹介される先生もいますけど、そういった薬を使うのは2番目なんです。
まずは患者さんと向き合って話をしないと、信頼関係がないのに薬などを利用できません。
患者さんから信頼を得るということが一番重要ですから。
いかにしてその患者さんの為に自分が患者さんの事を考えているかということをアピールし、その患者さんの気持ちを医師に向かせないといけないわけですね。だから患者さんが医師を信頼していただける行動をとることから始まります。
信頼関係が成り立ったうえでそれの手助けとして、ガスを利用されるんですね。

信頼関係が出来てくると麻酔なども段々いらなくなります。
どこに行ってもダメだから。パニックになったり、ひっくりかえったりするので、あなたのような人は一般歯科では無理ですからと言われた人は、大学病院でも全身麻酔しましょうと、一般歯科と同じことを言われます。
大学病院などで全身麻酔じゃないと治療できないといわれた方、何かを見て来院された方も、しっかりしたカウンセリングを行うことで、リラックスして治療を行えるので徐々に麻酔とかがいらなくなりますね。
医院全体でカウンセリングをしているんですね
受付でも院内でもカウンセリングします。また、専用の問診票(カウンセリング用)なども利用します。
スタッフが患者さんと話した結果、怖いですと伺った場合は、すぐに私のところに情報が来ることになっており、直接、私がカウンセリングを行う体制にしております。